2024年に新NISAがスタートしてから、早いもので数年が経ちました。
新制度に注目が集まる一方で、意外と見落とされがちなのが「旧NISA」の存在です。
新NISAでは非課税保有期間が無期限となり、長期の資産形成がしやすくなりました。一方、旧NISAで保有している商品には、それぞれ非課税期間が定められています。
特に、2014年から始まった一般NISAを利用していた方は、購入時期によっては、すでに非課税期間を終えている場合もあれば、これから終了を迎える場合もあります。せっかくの非課税メリットを十分に活かすためにも、今のうちから出口戦略を考えておくことが大切です。
旧NISAとは
旧NISAには、次の2つの制度がありました。
・一般NISA(2014年1月開始)
・つみたてNISA(2018年1月開始)
いずれも2023年末をもって新規投資は終了し、2024年からは新NISAへ移行しています。
ただし、2023年までに購入した商品については、従来どおり非課税期間が適用されます。
・一般NISA:購入から5年間
・つみたてNISA:購入から20年間
そのため、制度自体は終了していても、保有している資産の管理は引き続き必要です。
一般NISAは非課税期間の終了に注意
一般NISAで購入した商品は、非課税期間が5年間です。
たとえば、2023年に購入した商品であれば、非課税期間は2027年末までとなります。新NISA開始から数年が経過した現在、一般NISAの残高を保有している方は、非課税期間の終了時期を確認しておきたいところです。
非課税期間が終了すると、その時点の時価で課税口座へ払い出されます。その後の値上がり益は課税対象となります。
出口戦略を考えておくことが重要
非課税期間の終了が近づいたら、売却するか、そのまま課税口座で保有を続けるかを検討する必要があります。
特に、相場は常に変動します。一度に全額売却するよりも、時間をかけて複数回に分けて売却する方法も有力な選択肢です。
いわゆる「時間分散」によって、売却タイミングによる価格変動リスクを抑えることが期待できます。
もちろん、資金の使い道や相場環境によって最適な方法は異なります。非課税期間終了の直前になって慌てないよう、早めに準備しておきましょう。
つみたてNISAはまだ先だが、管理は忘れずに
つみたてNISAの非課税期間は20年間です。
2018年に始めた場合でも、非課税期間の終了は2037年です。まだ十分な時間があります。
とはいえ、開始からすでに10年近く経過しようとしています。長期投資では、保有状況や将来の出口を定期的に確認することも大切です。
「まだ先」と思っていると、意外とあっという間です。制度開始年や保有商品は、しっかり把握しておきたいものです。
まとめ
新NISAが始まったことで、旧NISAの存在を忘れてしまいがちです。
しかし、旧NISAにはそれぞれ非課税期間があり、特に一般NISAは出口戦略が重要な時期を迎えています。
・非課税期間の終了時期を確認する
・売却するか、継続保有するかを検討する
・必要に応じて分割売却も考える
旧NISAは新NISAに比べて話題になりにくいですが、非課税期間の管理はとても重要です。将来の資産形成をより確かなものにするためにも、一度、ご自身の口座を確認してみてはいかがでしょうか。