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新NISAが始まりました

各国の金融資産の推移の図表
出所:金融広報中央委員会HP〜各国の金融資産の推移〜

 「貯蓄から投資へ」を合言葉に、新NISAが始まりました。日本の個人金融資産は昨年、過去最高の2,100兆円に達しましたが、その半分以上が現預金です。

 欧米に比べると、株式や投資信託などへの投資が低い水準です。

 

 図表のように、比較的投資が積極的に行われている米国では過去20年間で家計金融資産が3.4倍、英国では2.3倍に増えましたが、日本では1.4倍にしか増えていません。

 

 高齢化が進む中、退職金や公的年金だけでは不安な方も多いでしょう。自分の将来のために、早めに資産形成を始めることが大切です。様々なモノやサービスが値上がりする昨今。現預金で持っていると資産の価値が下がってしまう可能性が高いです。

 

 そこで、現預金で保有している資産の一部をインフレに強いとされる資産に置き換えることで、インフレから資産を守ることが期待できます。

 

 では、インフレに強い資産とはどのような資産でしょうか?

 一般的には、株式(投資信託)はインフレに強い資産の1つとされています。

 

 新NISAは投資を始めやすい制度ですが、リスクを積極的に取ることはおすすめできません。資産形成は長期的な視点で考えることが重要です。

 

 新NISAを利用すれば、長期投資のメリットを享受しやすくなりますし、利益が出ていないタイミングで非課税保有期間が終了してしまうリスクも低くなります。